電動カートの豆知識

高齢者用電動カート(シニアカー)に関する情報をやさしくご紹介。

電動アシスト付ベビーカーは「軽車両」

電動アシスト付ベビーカーは「軽車両」…車道を通行し、警音器を設置 グレーゾーン解消 (2017.9.12)

 

 平日の昼間など、小さな子供達を箱型の手押し車(ベビーカー)に載せて散歩している保育園の方々を見かけることがありますが、これを電動化した電動アシスト付きベビーカーは「軽車両」、つまり車両扱いとなり車道を走行しなければならないという話題です。

response.jp

 関係省庁が検討した結果、照会のあった電動アシスト付ベビーカーは「小児用の車」に該当せず「軽車両」に該当することを確認した。また、電動アシスト付ベビーカーは、「人力により陸上を移動させることを目的として製作した用具」、「軌条又は架線を用いないもの」で、用途や使用方法、車両寸法から道路運送車両法施行令第1条の「人力車」として同法第2条第4項の「軽車両」に該当し、同法第2条第1項の「道路運送車両」に該当するとした。

 

 電動アシスト付きベビーカーをグーグルで画像検索すると、このような車両であろうと推測できます。 

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 記事の内容によると、このような電動アシスト付きベビーカーが「小児用の車」に該当するのかそれとも「軽車両」に該当するか検討し、軽車両と判断されたとのことです。

 法律で決められたことですから、判断が出た以上このような車両は今後車道を走行しなければなりません。しかし少子高齢化・保育園不足が大きな問題となっている今は、保育環境を整備し充実することを優先することはできないのでしょうか。このようなベビーカーに子供たちを乗せて散歩している姿はかわいらしく、微笑ましい光景ですが実際に押している職員の方にしてみれば大変な重労働です。坂道や段差などはなおさら。これが電動アシスト付きであれば相当な負担軽減となるはずです。またこのような車両は災害時の避難用としても注目されていて、大地震発生後の津波からの避難時に、保育園の多数の幼児たちを迅速に避難させる手段の1つとしても有効とされている車両です。危険な車道ではなく、歩道を走行させるべきではないでしょうか。

 電動車両・電動アシスト付き車両はその便利さから近年急速に普及しており、種類も多様化していますが、法規制のため公道を走行できない車両が数多くあります。もっと安全で便利に利用できるように早急に法改正されることを願います。

 

 

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