シニアカーの飲酒運転は絶対にダメ
ゴルフ場でのカート飲酒運転事故、漫然と酒を提供したクラブにも「過失」 (2017.8.18)
ゴルフ場で起きたカート飲酒運転事故の過失について、酒を提供したクラブハウス側の責任を認めたという判決の話題です。
ゴルフ場でカート事故が起きたのはクラブハウスがビールを漫然と出したから-。飲酒後の運転ミスでカートが転落した人身事故を巡る民事訴訟で、大阪高裁がゴルフ場の酒提供を過失と認める判決を言い渡していたことが17日分かった。
ちょっと考えさせられる内容です。ゴルフ場は私有地なのでゴルフカートの運転に免許は必要ありませんし、法規制もありません。規制がないので飲酒運転も違法ではありません。多くのゴルフ場はレストランで酒を提供しています。しかし事故が起こった際は、その責任は酒を提供したクラブハウス側にもあるという判断です。一審の大阪地裁では、ゴルフ場利用者は飲酒の危険を常識として認識しており、ゴルフ場側が酒の注文を断る義務はないと判断し請求を退けたそうですが、二審の大阪高裁では一転して、事故を起こすことを予見できたのに漫然と酒を提供したとしてクラブハウス側の過失を認めたということで、やはり判断の難しいケースのようです。
一方シニアカーはというと、公道(歩道)を走行できますが歩行者扱いとなるため運転に免許は必要ありません。また飲酒運転禁止の規制もありませんので「法律上は」飲酒運転も可能です。しかしながらシニアカーの運転の際は飲酒運転は絶対にやめてください。シニアカーはスピードが遅く安全な乗り物ですが、その安全性ゆえに運転に集中する必要がなく、運転中に眠くなってしまうことがよくあるのです。シラフでも眠くなるくらいですから飲酒運転など極めて危険です。
「シニアカーの飲酒運転は絶対にダメ!」